論文
【特集 第52回神奈川全国研究集会・速報】
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第52回神奈川全国研究集会に参加して
大阪会 兒玉 郁夫
5月に税理士登録を済ませ、税経新人会に加入して「全国研究集会」に初めて参加しました。

第1日目の分科会には、大阪会の「相続税の調査事例〜死人に口なし〜」に参加しました。この事案は、私が再任用で偶然S 税務署に勤務し始めていた時に同期である発表者の村田先生がこれから税理士として初めての相続事案に立ち合うと言っていた事案であり、こういう話になっているとは思っていませんでした。税務署では、調査において審理担当が、かなり細かく証拠固めについて厳しい指導を行っています。

今回の事案では納税者の発言が一貫していないため信ぴょう性がないという一点で決定処分を行ってきたと思われます。なかなか決定に行くまで厳しいのですが、過去の事例と一致するという見込みでGO サインを出したのでしょうか。一般的に「質問応答記録書」で不正等を行ったという納税者の言質を取り、納税者の後日の反論を防ぐという手法を取りますが、今回の応答記録書ではその事実を認めることはできません。そこで補完するものとして「調査報告書」が出てくるのですが、この文書は、担当者が統括官にその日の調査の報告をするものです。発表を聞くと日付が違うという点は致命傷であり、中身も違うということであれば「ねつ造」と言われても仕方がないと思います。進行形の事案であり、これからの進展が注目されます。

懇親会では、多くの人が参加しており乾杯までの来賓の方のあいさつが長いなというのが最初の感想でしたが、青山学院大学の三木学長のあいさつなど聞いていて面白い内容で、これはこれでありかなと思いました。途中での獅子舞にも驚かされ楽しい時間を過ごすことができました。

第2日目の記念講演では、「ヨコハマメリー」という戦後の公娼の話から、米軍の空襲のやり方や嘘で固めた公娼募集の話など初めて聞く話で興味を引きました。先日、大阪での新人会総会でも空母「飛龍」乗組員の生き残りである瀧本邦慶さんの話を聞いたばかりなのですが、大本営発表の嘘など時の為政者は国民に真実を知らせず自分は前面に出ず国民に犠牲を強いるという点では、現在でも変わりはないのかなと思ってしまいます。

中身が濃い2日間を過ごすことができ、参加してよかったなと思いますし来年の下関集会にも参加したいなと思っているというのが現在の感想です。

(こだま・いくお)

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