論文
【特集 第52回神奈川全国研究集会・速報】
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初参加の全国研究集会
東京会 蛭田 美燕
税経新人会に入会して2年目。今回の全国研究集会は初めての参加でした。
9月に入ったとはいえ、厳しい暑さが続いているなか、全国から400名以上の先生方が横浜中華街に集まりました。
分科会は6つのテーマを中心に、4時間余りの熱弁が行われました。私は東京会II「相続税を考える〜その理論と実務〜」の報告の一部を担当させて頂きました。

理論編では相続税の位置付け、課税根拠、課税方式、相続税の歴史、国際比較、民法との関係、及びマイナンバー導入が相続税申告に対する影響等について発表されました。報告の間、相続税の制度に対する再確認を行うとともに、現行相続税法の問題点についても議論を行いました。居住用宅地の330m2までの全額非課税、基礎控除の地域差額設けるという提案を打ち出しました。そして相続税を廃止する国際的傾向の中で、日本では平成27年から増税へ踏み切ったことに対する疑問が提出されました。

理論編発表の後、残り一時間余りは実務編となりました。名義預金と不動産の鑑定評価を中心に、判例及び先生方の実務経験を紹介しました。その中、財産評価基本通達により画一的に評価することが不合理な評価額となると判断する場合には、地域的要因や個別的要因等により減額する強固な理論的根拠を持出し、「評価通達の定めにより難しい特別な事情がある」と強調して、評価通達によらない評価をすることは大変重要であるということがとても勉強になりました。

分科会のあと懇親会が行われ、中華四川料理の本場中華の味を満喫することができました。そして中国の獅子舞もたのしむことができました。

大会は9月2日3日の二日間ですが、私にとって全国大会は今年の2月からもう始まっていました。発表担当グループは6名、確定申告時期の2月3月に、報告内容の骨組みを決めて資料を探し、そして熱い議論を重ねて、それぞれ担当のテーマを確定しました。その後法人決算ラッシュの4月5月にレジュメを作成し、7月中にようやく内容が固まりました。原稿作成のため休日がかなり減ってしまいましたが、そのおかげで大変勉強になり、充実した日々を過ごすことができました。

反省する面もあります。私は税理士経験が浅くて、人前で話すことはとても苦手です。分科会当日、自分が用意した原稿を読み上げるだけで終わってしまいました。もう少し自分の言葉に変えて、面白く説明できるようにしないとだめだと痛感しました。

今回の全国研究集会を通じて、たくさん先輩の先生たちと知り合い、熱い指導を頂き、そして先輩方の様々な考え方や活動振りがあることを知りました。まだ自分の将来図がはっきり見えない私にとっては大変よい勉強の機会となりました。

(ひるた・みえ)

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